数奇なアイルランドのおとぎ話

 

どうも武梨です!

コロナで外出が制限される昨今、

お子様への読み聞かせ、または読書に

この本はいかがでしょうか?

 

 

書名:夜ふけに読みたい数奇なアイルランドのおとぎ話

監修:長島真以於

編訳:加藤洋子+吉澤康子+和爾桃子

挿絵:アーサー・ラッカム

 

目次 

 

 感想

 本著はアイルランドのお話、ケルトの世界の短編集です。おとぎ話らしい示唆に富んだものもあり、神話的な荒唐無稽さもありと色々な短編が楽しめます。挿絵も素晴らしかったです。

 ただ、全9話でボリュームは少ないかなと思いました。以前読んだラテンアメリカ民話集は学問の資料といった形でしたが、この本は読み聞かせるための本といった趣でした。

 

各話あらすじ

小さな白い猫

 巨人にとらわれたお姫様を、王子が助けに行くお話。

王子は自分に甘く、度々困難に躓くのが人間らしくて面白い。

都度助けてくれる白い猫が頼もしい。

ものぐさな美しい娘とおばさんたち

 ものぐさな美しい娘が王子に見初められるお話。

王妃は娘に難題を与えるが、おばさんたちが助けてくれる。

ヤギ皮をまとう少年

 貧しい少年が、巨人から得た宝物を使って

王女と結婚するための困難に立ち向かう。

金の槍

 母と二人の子ども、アイルランドの美しさ、よくわからない

語れなくなった語り部

 語り部が語りのアイデアがわかなくて困ってるところを

みすぼらしい老人に出会うお話。

カレルの子トゥアンの物語

 マグ・ビレ修道院長フィニアが、異教徒トゥアンに改宗を求めにいく。

どうにか打ち解けた二人、トゥアンが語る身の上話とは?

フィンの少年時代

 フィン・マク・クウィルの少年時代からフィアナ戦士団長になるまでの物語。

ブランの誕生

 フィンと忠犬ブランとシュケーオンが出会うお話。神話らしい荒唐無稽さもあるが、

最終的にみんなハッピーエンドになったのが楽しい。

オシーンの母

 フィンが、後に勇敢な戦士となるオシーンと出会うお話。